わずかな水で点灯する防災用LEDライト

チーバくんキャンドル

障がい者就労継続支援事業所が製作販売

新松戸駅近くにある就労継続支援A型事業所aigamo松戸オフィスでは非常用LEDライト「チーバくんキャンドル」(税別850円)を製作販売している。

水につけると点灯するLEDライトの写真▲水につけると点灯するLEDライト

チーバくんキャンドルは、わずかな水分で自動発電し、発光(点灯)するという、災害時や非常時に備蓄すれば便利な商品だ。

1ccの水に約2秒つけるだけで簡単にLEDが発光し、火災の心配や発熱もない(日本消防設備安全センターが推奨する「消防防災製品等推奨証」取得)。使い終わると酸化マグネシウムになるだけで、人体にも無害。約21グラムと、ライターより小さくて軽い。最低1週間(約168時間)使い続けられる。5年間の長期保存が可能、などの特長がある。

家庭や会社、公共施設などで懐中電灯を用意していても、震災などのイザという時に電池切れで使えないということはある。チーバくんキャンドルに必要なのは、わずかな水分だけ。非常時には、ジュースや唾液、尿でも発電できるという。暗い場所での安全確認や、SOSの伝達手段として使えるほか、火災の心配がないため、ロウソクによる火災という二次災害を防ぎ、避難場所などでは、各通路に設置して、誘導灯としても活用できる。

 

チーバくんキャンドルを製作中の利用者の写真▲チーバくんキャンドルを製作中の利用者

就労継続支援A型事業とは、軽度の障がいがある人を雇用して、就労の場を提供する福祉サービス。給与として利用者には最低賃金以上が支払われるが、小さな部品の組立作業など請負作業による収入だけでは、まかなうことができず、利用者が通所することで得られる報酬をあてたり、最低賃金の減額を申請する事業所もある。同事業所では、報酬をあてているという。

そこで、この状況を打開するために、自社製品の製作販売に乗り出した。同事業所は横浜市で介護保険サービスを4事業所で行っているサンファースト福祉グループ株式会社が運営している。同社はAQUMO CANDLEの製造発売元であるアクモホールディングス株式会社と継続的製品取引契約を結び、部品を仕入れ、同事業所で製品組立と品質管理を行っている。また、資金はクラウドファンディングを活用。目標額は56万3000円だったが、77人から71万2000円が寄せられた。

 

アマゾンQRコード

同事業所の嶋津智史さんは、「障がい者の就労支援に対する応援、期待の表れだと重く受け止めています」と話している。

チーバくんキャンドルの購入は、アマゾンからが便利(右掲QRコード)。http://ur0.work/AMhh

問い合わせは、電話 710・0910同事業所まで。