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- カテゴリ: チューニング
- 2017年9月24日(日曜)09:00に公開
- 作者: 松戸よみうり
にわかに現実味を帯びてきた解散総選挙の一報を聞いたとき、私はあきれるのを通り越して怒りすら感じた。安倍晋三首相は、あす25日に解散を表明し28日に招集する臨時国会の冒頭で衆議院を解散する意向だという。10月10日公示、22日に投開票だとか▼北朝鮮情勢が緊迫し、アメリカとの軍事衝突が懸念される今、選挙で約1か月も「政治空白」を作ろうというのか。ガタつく民進党、まだ準備ができていない小池新党、(私には理由がわからないが)回復傾向にある支持率を見て「やるなら今」と判断したのだろうか▼党利党略優先。国民のことを考えているのか。あまりに近視眼的。来年の12月まで任期は1年以上もある。今はやるべき仕事に没頭し、もう少し北朝鮮情勢が落ち着くまで待つとか、事態が好転しなければ任期いっぱい力を尽くすとか、首相として、そんな姿を見せて欲しかった▼そもそも臨時国会は森友・加計学園の問題を追求したい野党が開会を求めていた。冒頭解散で所信表明も審議も一切行われないという。先月改造した内閣の閣僚たちは、一度も答弁することなく解散ということになる。首相はこの内閣を「仕事人内閣」と銘打っていた。この内閣、なにか仕事をしただろうか。言葉だけが踊る。あまりに軽く、虚しい。