三ヶ月が優勝

第83回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会

市長旗争奪第83回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会(吉澤善正会長代行・松戸よみうり新聞社後援)の決勝トーナメントが2日、新松戸西小学校グラウンドで行われ、三ヶ月こども会が大金平こども会に4―3で逆転サヨナラ勝ち。延長7回に及ぶ熱戦を制して第72回大会以来2度目の優勝を果たした。

優勝した三ヶ月こども会の写真▲優勝した三ヶ月こども会

先制したのは大金平。2回表、ヒットと死球などで満塁のピンチとなった三ヶ月は押し出しの四球、バッテリーエラーで2点を失った。

続く3回の表、大金平は、この回先頭の嶋根祥汰くん(6年)が内野安打で出塁すると、続く吉川怜雄くん(同)がライト前にゴロ。嶋根くんが帰って1点を追加した。ライトの守備が後逸したのを見た吉川くんもホームを狙ったがタッチアウトとなり、追加点はならなかった。

4回表。守る三ヶ月は四球で出塁したランナーを1塁で刺し、2死としたところで、ピッチャーを松原璃来くん(同)から玉井陽人(はると)くん(同)に変えた。玉井くんは次のバッターを三振にとり、1回以来打者3人で抑えた。

4回裏、3点を追う三ヶ月は四球と内野安打などで1死満塁のチャンスをつかむと、金田蛍弥くん(5年)がセンター前ヒットを放ち、1点を返した。しかし、後続が三振に倒れ、この回は1点どまり。

最終回となる5回裏、三ヶ月はこの回先頭の井谷友亮くん(6年)が、ライトオーバーの3塁打を放つ。1死となったあと、玉井陽人くんがレフト前にタイムリーヒットを放って、1点差まで詰め寄った。玉井くんは走塁妨害の判定で2塁セーフ。さらにバッターがセカンドゴロに倒れる間に3塁まで進んだ。次の小林雪乃さん(5年)の打球はセンター前に。守備の乱れもあり、ついに土壇場で同点に追いついた。

延長の6回はともに無得点。7回表もランナーを出してピンチを迎えたものの無得点に抑えた三ヶ月は、その裏、松原くんが四球を選んで出塁すると、続く玉井陽人くんがセンター前にヒットを放ち、逆転サヨナラ勝ちを収めた。

MVP賞を受賞したのは、救援投手として追加点を許さず、サヨナラヒットを打った玉井陽人くん。「コントロールはあまりよくなく、スピードボール(が持ち味)なので、自信をもって投げました。バッティングは準決勝では打ててなかったので不安でしたが、しっかり最後打てたのでよかった。きょうはチーム一丸となってしっかり集中していたのでよかった。次も優勝できるとは限らないので、秋の大会も挑戦者だと思って戦っていきたい」と話した。

主将の井谷くんは「6年生4人で、あとは下級生というチームですが、最後まであきらめない姿勢が優勝につながったと思います。次の大会には王者として挑みますが、気を抜かずに頑張りたい」と話した。

北嶋信司監督(49)は、「予選からずっと松原くんが投げていたんですが、この暑さと疲れもあって、気力だけで投げているようなところがあった。勝負をかけて玉井くんに変え、よく起用に応えてくれました。玉井くんはコントロールに不安があるが、気持ちでストライクを入れてくれたし、松原くんも打つほうで逆転のきっかけをつくってくれた。三ヶ月はあきらめの悪いチームなのでゲームセットになるまでは、追いつけると思ってました。強いチームを目指しているのではなく、あいさつや礼儀、整理整頓など、いいチームを目指しています。いいチームをつくれば、黙ってても強いチームになるというのが、三ヶ月のチーム作りです」と話した。

 大会4日目と決勝トーナメントの結果、個人賞は次のとおり(敬称略)。

大会4日目(6月25日)

 ★東リーグ

相模台 11―0 古ヶS

陣ヶ前 2―0 火の見

 ★西リーグ

大金平 3―0 竜房台

虹の街 8―0 大 畑

竜房台 2―2 あじさ

 ★南リーグ

秋 山 6―4 八ヶ崎

ゆうか 10―4 やなぎ

八ヶ崎 16―0 やなぎ

 ★北リーグ

南花島 12―1 清志町

こばと 9―2 和名谷

風の子 13―2 馬橋中

和名谷 12―1 清志町

 ▼準々決勝

陣ヶ前 3―2 虹の街

三ヶ月 5―0 南花島

大金平 12―2 風の子

相模台 3―2 八ヶ崎

 ▼準決勝

三ヶ月 2―1 陣ヶ前

大金平 3―1 相模台

 ▼決勝

三ヶ月 4―3 大金平

☆優秀投手賞=平川雄一郎(相模台こども会)、島田愛斗(虹の街こども会)、松原璃来(三ヶ月こども会)、小川大翔(北松戸風の子こども会)

☆ホームラン王賞=小林大輝(2本・松ヶ丘ライズ)、嶋根祥汰(3本・大金平こども会)、井谷友亮(3本・三ヶ月こども会)、佐藤杏汰(2本・北松戸風の子こども会)

☆得点王賞=平川雄一郎(8点・相模台こども会)、島田愛斗(10点・虹の街こども会)、井谷友亮(8点・三ヶ月こども会)、高橋真斗(10点・北松戸風の子こども会)

☆敢闘賞=吉川怜雄(大金平こども会)

☆MVP賞=玉井陽人(三ヶ月こども会)