子育て支援、商業施策、地域コミュニティづくりなどで連携

市・聖徳大・伊勢丹が協定締結

 松戸市はさきごろ、聖徳大学・聖徳大学短期大学部、三越伊勢丹・伊勢丹松戸店との3者間で、子育て支援策や商業施策などすでに実績のある分野での連携の継続・充実に加え、地域コミュニティづくりや地域社会の発展に寄与するための連携協定を締結した=写真=。

連携協定を締結したの写真

 また、聖徳大・聖徳短期大とは、同3者間とは別に、地域のために広範な分野で相互に人的資源を活用し、地域社会の発展と人材の育成を図ることなどを目的とした包括的連携協定を締結。市は昨年4月に千葉大学と同様の協定を結んでおり、今後、市内にある別の大学とも協定を締結していきたいとしている。

 聖徳大は、保育・教育・児童分野などにおいて国内有数の教育機関であり、長年にわたり松戸市の子ども・子育て政策に対する参画をはじめ、さまざまな子ども・子育て支援に関する協働事業を行う中で高い専門性を発揮している。

 一方、伊勢丹松戸店は、1974年の開業以来、約40年にわたって、市の中心市街地活性化の核となる商業施設として発展するとともに、地域活性化事業にも積極的に取り組んでいる。昨年10月には、子どもをはじめとする親子三世代を主なターゲットとした店舗へリニューアルし、ベビーフロアで子育てガイドブックやパパ手帳を配布するなど、市と連携した取り組みも行っている。また昨年6月には、市と聖徳大との協働事業として、子どもたちが本物の仕事を体験するイベント「まつどおしごとデパート」を開催している。

 松戸市は東京のベッドタウンとして発展を続けてきたが、2010年を境に人口も減少に転じ、将来に向けて魅力的なまちであり続けるための対策が求められている。そうした中、昨年5月には有識者で構成される松戸市次世代育成支援行動計画推進委員会より市長へ「魅力ある子育てタウン創造に向けて」の提言が出され、これを受けて市では、魅力ある子育てタウン創造プロジェクトを進めている。市では今回の連携協定により、同プロジェクトをさらに推し進めていく考えだ。