家などに眠る管楽器

予想10倍の寄付

「まつど吹奏楽応援団」

市では9月1日より「まつど吹奏楽応援団」を立ち上げ、眠っている管楽器を募集してきた。ホームページやチラシ、「広報まつど」、新聞報道などで広報したところ、予想の10倍もの申し出があった。市内の楽器店で鑑定を行い、使用の可否を判断中だが、修理すればそん色なく使えるものが多いという。

練習に励む市内中学校吹奏楽部の生徒の写真▲練習に励む市内中学校吹奏楽部の生徒

58人から63件の申し出があった。申し出者の内訳は、松戸市内が44人、千葉市が4人、船橋市、浦安市、柏市、市川市、流山市、佐倉市、印西市、大網白里市、御宿町、板橋区が各1人。

楽器全体の評価額は314万5865円。全体の修繕費は84万7706円(1件あたり3万円前後)で、差額229万8159円の財政上の効果があるという。当初予算では修繕費として15万円を予定していたが、市民から修繕費として20万円の寄付があったため、合わせて35万円となった。不足分については、3月補正を考えているという。全ての楽器は管内洗浄が行われる。

11月1日から学校への希望調査を実施し、希望楽器を配備する。希望楽器が競合する場合は抽選で決める。学校への配備は今月から修理・メンテナンスが終わったものから行う。

寄付された楽器には、ケースにシールを張り付け、児童生徒向けに応援メッセージを記載した手紙をつける予定だという。

10月22日に名古屋国際会議場で行われた全日本吹奏楽コンクールでは、四中が金賞、小金中が銀賞を受賞した。全国大会に出場できるのは、各地区予選に参加した2866校中、わずか30校。東関東大会では千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県の代表が全国大会への3枠を争ったが、全て千葉県の中学校が占めた。3校目は柏市立酒井根中学で、同校も金賞を受賞。東葛地域のレベルの高さを示した。